SUPER JUNIOR-D&EのバックダンサーMoneyが日本と韓国のダンスについて語る。

19.01.28

日本ではSKY HIダンサー(BLUE FLAP QUARTET)や有名アーティストの振付、バックダンサーを務めるMoneyさんは、韓国の有名アーティストSUPER JUNIOR-D&E、Wana Oneなどのバックダンサーとしても活躍。今回はMoneyさんに日本と韓国のダンスについてインタビュー。

-日本だけでなく韓国アーティストのバックダンサーもされていますが、Moneyさんが思う日本と韓国のダンスの違い、ダンサーの違いは何ですか?

Money:ダンスの違いで言ったら、割と振付のニュアンスが違うっていうのはあって。韓国のダンサーの方って足腰が強いのか分からないけど、すごくフロアに吸い付いているような足の使い方をする振付が日本より少し多い気がする。韓国のアーティストのバックダンサーに付くと、韓国側からの振付を僕ら日本人のダンサーがツアーで踊るっていう風になることが多く、そういう意味ではダンスのスタイルだったり、身体の使い方が韓国のダンサーと日本のダンサーとは違うんだなと感じますね。

-韓国のダンスでも振付の覚えは早いですか?

Money:全然覚えられます(笑)韓国アーティストの現場では映像で振り起こしをします。ダンサーさんが韓国で振りを付けるから日本に教えには来てくれない。映像を見て覚えるっていう作業から始まる。SKY-HIで言ったら振付師のOguriさん(s**t kingz)が来てくれて、直接振りをつくってくれたものを僕らに教えてくれて、練習して、ライブで披露するみたいな流れが普通なんだけど、韓国だと向こうで付けた振付の映像を僕らに送ってもらって、僕らがそれを見て振り起こしをして、担当の人が一緒にツアーを回っているダンサーに振りを渡すっていうところから始まるから、一度フィルターを通しちゃっているところはある。それが良くも悪くもなんだけど、日本人の良いところの「揃える」っていう癖がそこでフィルターが掛かって、ツアーではそこが強みになったりとかすると思う。逆にオリジナルの振りをどこまで表現できるのかっていうのは、落ちてしまったりする部分もあるから、現場のみんなで話し合ってアーティストが合流した時とかに、アーティストと話し合って「ここはこういうニュアンスだよ」っていうのを韓国の人から教わる。そんな感じに上手く練りこんでいくから、その中でも振り覚えは対応力含めてやっぱり早いと思う(笑)

-SUPER JUNIOR、Wana Oneなど、各アーティストごとにダンスをする時に意識している事はありますか?

Money:日本人アーティストの後ろに付いた時含めて全て共通で言えるんだけど、各アーティストというよりかは全アーティストに対して「どこまでサポートできるのか」ということを大事にしている。これは若い子にも言いたいんだけど、スキル云々よりかは人間力が大切で、国籍の違うアーティストの方に付くってなったら、言語も通じないからどこまでアーティスト・現場のスタッフさん・周りの人に気を遣ったり、心配りが出来ていたりとか。「サポートをしよう」っていう心持ちっていうのがすごく大事になってくる。ダンサーを目指している若い子には、こういったことを大事にしたほうがいいよっていうのはすごく思う。「スキルだけで他は何でもいい」なんてなったら仕事できなくなっちゃうから。ダンスのスキルとかはもちろんだとして、別でそういう気を配ったり、何か言われたら対応したりとか。ダンス以外の部分を意識しています。

-韓国の方とのコミュニケーションはどのようにとっていますか?

Money:韓国人アーティストの方も日本のファンの方のために日本語を勉強をしたりしてる。ある程度喋れるけど、そうじゃない部分とかは通訳さんがいるから、通訳さん返してお話ししてるかな。でもこの間のSUPER JUNIOR-D&Eツアーは3年前に回った時よりD&E本人2人がビックリするくらい日本語が上達していて(笑)だから普通にリハから全然コミュニケーションを取れて全然苦労はしなかったかな。

-韓国アーティストのバックダンサーをしていて良かった事は何ですか?

Money:日本のアーティストとはちょっと空気感が違うというか。さっきも言ったけど国籍が違うから文化の違いまではいかないけどちょっとした空気の違いとか、そういうものを感じ取れたことが良い経験かな。あとね、ケータリングがあるんだけど、当たり前だけど韓国料理が多い(笑)現場スタッフも韓国の方が多いから、必然と韓国料理のケータリングになったりするときがあって。韓国料理好きだから、それが幸せ(笑)

-韓国料理は何が好きですか?

Money:韓国海苔好きなのと、キムチも好きなのと、あとスンドゥブみたいなちょっと辛めのやつとか、カップラーメンで辛ラーメンとか(笑)俗に言う韓国料理っていう韓国料理が好き(笑)

-韓国アーティストのバックダンサーをするようになったきっかけは?

Money:一番最初はD&Eかな。今もお世話になってるMASAOさんっていう演出家の方がD&Eの演出をしていて。1stツアーの時は僕付いていなかったんですけど、2ndツアーの時にMASAOさんから「オーディション受けないか?」というお誘いがきて、オーディション受けさせてもらい、ダンサーとして起用させてもらうことになったのがきっかけでした。

-SUPER JUNIOR-D&Eの全国7カ所17公演のツアーを終えてみてどうですか?

Money:単純に楽しかった。ダンサーのメンバーも仲良いし、みんながみんな対応力があるから、ツアーの中で演出・振付・演目の流れで大変な部分があったりするけど、それぞれの対応力でカバーし合うっていうチーム力がすごく強くて。演出家で付いているMASAOさんを筆頭に、みんなでまとめ上げてっていうのがあったので、ツアー自体の内容も観ている見ているお客さんもすごく楽しかったと思うし、踊っていた僕らも楽しかった。リハの期間とかツアー始まってからの期間も、みんなと一緒にまとまって何かをやっていたっていうのが多かったから、それがすごく楽しかったなっていう思い出があります。

-D&Eのツアーで披露された楽曲の中で一番好きな曲は何ですか?

Money:曲自体だと「Here We Are」っていう曲があって楽曲としてもカッコいい。ツアーの中の楽曲だと、DONGHAEさんのソロ曲で「Perfect」っていう曲があって、それを僕とダンサーのハナっていう女性ダンサーとステージ場でソロを踊らせてもらったりっていう時間があって。ツアーの最中では「Perfect」が思い入れのある曲です!

-ダンスに注目してもらいたい楽曲は何ですか?

Money:踊っている曲が多いからダンスは割と全部注目できると思うけど、さっきの逆で言ったらEUNHYUKさんのソロで「Swaggerific」っていう曲があって、演出とかダンス含めて全部こだわっている曲で、踊ってても僕らも気合いが入ってさらに踊れる。本人もダンス見せたいって思いがあって、だから全体の振りと合わせての曲は見所がある。

-SUPER JUNIORのメンバーで結成されたユニット「Yesung from SUPER JUNIOR」、「D&E from SUPER JUNIOR」のユニットごとのダンスの違いはありますか?

Money:D&Eはダンスするっていうのがメインで、YESUNGさんは歌がメインだったから、両方のツアーを回らせてもらって、D&Eは歌とダンスと演出とみたいな流れだったりがすごい印象的。YESUNGさんは踊りもあるけど歌もソロでずっと歌っていたり、ダンサーなしで歌っているという楽曲が長かったりもするから、その違いが大きいかな。YESUNGさんはYESUNGさんでそのツアーもMASAOさんが演出したんだけど、図書館をメインにしたようなイメージ演出のライブなんだけど入り込めるD&Eとはちょっと違う世界観が広がっていて。違うユニットでもどちらも良さがあって面白い感じでした。

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