SKY-HIダンサーKensuke(BLUE FLAP QUARTET)にインタビュー

19.02.02

-ダンスをはじめたきっかけを教えてください。

Kensuke:中学生の頃にバラエティーのテレビ番組でナインティナインの岡村さんが披露していたブレイクダンスが珍しくて興味を持ち始めました。その中でもウィンドミルという技が不思議に見えて、どうすれば出来るのかを調べてみたり、休み時間にみんなで真似してみたりしたのがやり始めたきっかけです。

-ダンサーになろうと決意したのはいつ頃からですか?

Kensuke:高校1年生からダンススタジオに通い始めたのですが、高校2年生の後半頃に通っているダンススタジオの発表会に出ない子達の先生をやってくれないか?と頼まれて、高校3年生ぐらいの時にダンスのインストラクターをバイトみたいな感覚で始めました。その頃からダンサーの仕事ってなんだろうと思い意識し始めました。

-ダンスとはどういった存在ですか?

Kensuke:僕にとってダンスは一言で言うと、「めちゃくちゃ凄く強い武器の一つ」みたいな感じ。最強アイテムの一個がダンスという感じで、ダンスを通していろんなものを作り上げる。振付だったり演出だったりプレイヤーだったり、色々使い分けているんですけど、その振付をするにもダンスがあるから振付出来るし、演出する際もこういう演者に動きをつけたい。というイメージがあるから演出できるわけですし、自分がプレイヤーでいるのも自分自身がダンサーであるから、舞台に出させてもらえるわけです。演出をする際に、照明もつくったりするのだけど、そういうものも自分が振付してこの曲のここは絶対こういう風な印象にしたいと思うから、照明の色みが決まったりする。物によってはその一曲を軸にセットデザインまでも決まったりします。
そうやって今、僕が色んな仕事をさせてもらっているのは、やっぱりダンスを今まで頑張ってきたからだろうなと思っているので、人生に絶対にかかせないものではあるんです。

-得意なダンスのジャンルはありますか?

Kensuke:最近は日本語でずっと振りをつけています。スタジオで僕のレッスンをやらせてもらっている時は邦楽をやっています。日本語の意味とか振付のリンク性とかを自分で表現するために、日本語がいいなーと思ったのでやっています。でもなんでもかんでも昔はやりました。ブレイクダンスとかジャスとか色々やったりしました。でも今は邦楽って感じです。

-踊っている時に1番意識して気をつけていることを教えてください。

Kensuke:場面によって違うと思っています。クラブショーケースに出る時は、お客さんと近い時は特に指先まで意識します。お客さんと距離が近いので、目に見える場所が多いので多ければ多いほど細かいとこまで意識して息づかいとかまで気をつけたり、肩の揺れとかも「ふーっ」とならない様に意識したりしますね。距離が近ければ近いほど細かいところを見られているなと思うので意識します。逆に、ツアーでのダンサーの時は広ければ広いほど距離が遠くなるので大きく動こう。という意識に変わります。もっとお客さんがいろんな角度から見えるので、見えづらい人達にもしっかり楽しんでもらうように踊ろうとか、目線を端から端まで見てあげようとかっていうのはあったりします。

-NYに渡り、刺激を受けた事はなんですか?

Kensuke:街並みや食べ物ですかね。食べ物はちょっと油っぽくてピザとかハンバーガーとかばかりだったので合わなかったです。そういう合わないことすらも刺激だったし、色んな人種の方が集まっている街なのでその文化の違いにも触れられたのが刺激的でした。
中東の方は本当にお祈りされる時間があったりとかするんだなとか、中国人の方は声が大きいなとか。笑 でもそれって、自分の主張をはっきり示すための文化。っていうのを勉強したりとか、あとは日本人はやっぱりシャイな人が多いんだなとか。その中でも日本人がアメリカの文化に慣れると、アメリカ人ぽい日本人みたいな人もいて。それもそれで環境によって変わるんだなとか、そういう自分が目に入るのもの全てが日本にいる時とは全然違うので全部刺激的でした。

-NYと日本でのダンスの違いやコミュニケーションはどのような違いがありましたか?

Kensuke:コミュニケーションでいったら、ダンスレッスンで振付を入れ終わって皆で踊りましょうってタイミングで、先生がグループ分けをして交代でスタジオの真ん中に立たせて踊ってみる。っていう時間があるんですね。そういう時間って踊れて自信がある人が出てくる印象があるのですが自分が通っていたNYのダンススタジオでは踊れなくても、どんどん前に出てくるんです。恥ずかしい気持ちとかも一切ないので、出来てても出来てなくても皆んな気持ちよく踊ってます。その気持ちってやっぱ日本人とは少し違うなーと思って。

-BLUE FLAP QUARTETを組まれたきっかけはなんですか?

Kensuke:SKY-HIのダンサーに僕(Kensuke), Money, TAK-YARD, JUNの4人で日高くん(SKY-HI)に8年ぐらい、僕がクラブでしか踊った事がないっていう頃から付いています。普通バッグダンサーって毎年入れ替わったりするパターンが多いんですよ!大抵スケージュールが合わなかったりとか、演出の都合で変えたくてとか、色々な条件や理由があって毎年同じチームはほとんどないと思うのですが、僕らの場合は彼本人(SKY-HI)から毎回お声がかかり、続けさせていただいてます。
そんな中、2年前に武道館でSKY-HIのLIVEに出演させてもらったんですけど、その時に LIVEのプロデューサーさんが『4人も何かカタチになるものをつくった方がいいんじゃないか?!』って言ってくれて、それを日高くん本人(SKY-HI)も思ってたみたいなので、じゃあ名前をつけましょうってなりました。その頃すでに、バンド含むLIVEメンバーを総じてSUPER FLYERSという名前が付いていて、その中には僕ら(KENSUKE, Money, TAK-YARD, JUN)も入っていたんですが、ダンサーだけで活動する時はBLUE FLAP QUARTETというのを本人(SKY-HI)に命名してもらってこの名前になりました。

-BLUE FLAP QUARTET 2018でファンの方と交流してみてどうでしたか?

Kensuke:毎年ダンスワークショップツアーを3、4年前から東京、名古屋、大阪、広島、福岡、仙台、石川とか全国色々な所を行かせてもらっています。そこには普段ダンスを踊らない人達もくるので、なんかのきっかけになればいいなっていう想いでやっています。

-BLUE FLAP QUARTETとしてダンスワークショップをやられていましたが、1番嬉しかった出来事はありますか?

Kensuke:嬉しかったというかやってて良かったなと思うのは、耳の聞こえない方がいらっしゃってワークショップ受けに来てくれて、もう2回か3回ぐらいワークショップに来てもらっているんですけど、耳が聞こえなくても楽しかったです!ってボードに書いてくれて、僕らに手紙を手渡してくれたりとか、今でも何回か手紙を送ってもらい、メッセージをいただいたりしているんです。その方をみていて、僕らも勇気を与えられたのかなって感じとれたことが凄い嬉しかったり、それ以外では親子でダンスをしに小さい子がレッスンを受けに来てくれたんですけど、その小さい子が『将来はダンスをやってみたいんだよね!』って言われたことをお母さんから聞いたりすると、子供たちの何か踏み出すきっかけになれている瞬間に立ち会えているということが、嬉しいなって思います。

-尊敬しているダンサーはいますか?

Kensuke:Jillian Mayersというアメリカの方なんですけど、彼女は表現力がダンスを超えて女優ぐらいの部類に入るぐらい魅力的です。その表現力が素敵だなと思っています。

-ダンスをしている子たちへコメントをお願いします。

Kensuke:僕の観点からしたら、ダンサーはアングラ思考が強めな方が好きみたいなのがあると思うんですよ。なんて言ったらいいのかな、音楽で言ったら私このアーテイスト昔から知ってるみたいな、ちょっとマイナー寄りな感覚。それもめちゃくちゃ好きなんですが、メインとするものをどこかカッコイイと思わない反骨心みたいなものがるというか…。それって凄く大事だと思うんですけど、ダンサーなんでダンスしかやりませんっていうスタンスは、あんまり良くないなって思っていて。それだと先は広がらないし、せっかくダンサーとして身体が使えて、自分で表現力があって、創造力を働かせる事ができるのであれば他にも使えないかな?って思ったりしてます。
ダンスでもいいしそれ以外に何か表現するものを増やしていくだとか、色々な可能性って色々なところに隠れていると思うから、もしも入口がダンスだったとしても、出口が別にダンスじゃなくてもいいかなって思っています。もっと色々なことに挑戦していって、ダンスもやりつつ、自分のマルチな活躍できる部分を広げていくのは今後の世界というか生きていく中では大事なんじゃないかなっていう風に思います。

 

KensukeさんがSKY-HIダンサーBLUE FLAP QUARTETとして出演する
SKY-HI TOUR 2019 -The JAPRISON-

2019.02.03 (日)
東京都 昭和女子大学人見記念講堂

2019.02.09 (土)
千葉県 市川市文化会館 大ホール
2019.02.17 (日)
静岡県 富士市文化会館ロゼシアター 大ホール

2019.02.24 (日)
宮城県 東京エレクトロンホール宮城

2019.03.01 (金)
福岡県 福岡サンパレス

2019.03.10 (日)
広島県 広島文化学園HBGホール

2019.03.17 (日)
北海道 札幌市教育文化会館 大ホール

2019.03.23 (土)
神奈川県 神奈川県民ホール 大ホール

2019.03.30 (土)
長野県 長野ホクト文化ホール 中ホール

2019.04.06 (土)
石川県 本多の森ホール 16:00 17:00

2019.04.07 (日)
愛知県 名古屋国際会議場 センチュリーホール

2019.04.24 (水)
大阪府 フェスティバルホール

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Kensuke
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